投資編 ~ 投資の超初心者でビビりだった私がわかった、投資をする上で大切な考え方

投資の世界の不都合な真実を知っていますか?

これは有名な話ですが、全世界の株式に対して広く投資できる商品がこの世の中にあります。代表的な商品はバンガード全世界株式投資ファンド(VT)等です。これはすでにある指標をもとに機械的に何も考えずに投資をしていく商品ですから、人の手はかかりませんし、手数料も安いです。

一方、プロの投資家が積極的に運用する通称「アクティブファンド」がこの世の中に沢山あります。実はこのアクティブファンドが前述の全世界株式ファンドに勝てる割合は極めて少ないと言われています。9割のアクティブファンドが、この指数通りの頭を使わずに買った全世界株式ファンドに負けてしまうのです。

詳しくはこちらの本を読むとわかりやすいです。
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特に日本の金融機関、証券会社は各社がこぞって、専門家が運用を考える「アクティブファンド」商品を作って売り出しています。
しかし、この全世界株式のようなファンドに中長期で運用成績が勝っているファンドはほぼ皆無と言っていいです。それは、ファンドに人件費がかかりすぎ、高額な運用手数料を取っているからです。手数料を取った後の商品のリターンはどうしても、全世界株式に負けてしまいます。

ではなぜ、こんなことが起きるのでしょうか。

日本の金融機関は今まで「説明」「信頼」でお金を取ってきた

日本には古来から、お金儲けは悪い事、という文化が根付いています。
ですから、積極的に投資をする、ということがあたかも「恥ずかしいこと」のような風土さえ、あったと思います。
これは江戸時代に、士農工商という区分が出来た時からの習わしと言われており、最も尊いのは政治家・公務員(士)、次が農家、次が製造業、最後に商売人、という順番で評価されていたのです。こうなったのは、商売人がお金を儲け、力を持ちすぎ、大名にも権力を持つことになったことから、時の徳川幕府が、これを改めるために、身分の貴賤を公表したといわれています。

この金儲けを嫌がる風土の日本人に対して、日本の金融機関はしっかりとした「信頼関係」を作って「説明」することで、金融商品を売ってきた背景があるのです。なので、金融機関にも一定の意味があったということです。

これには当然人件費がかかりますから、日本の金融機関の商品は手数料が高く、結果儲からない仕組みになっているという訳です。手を変え、品を変え、手数料をわかりずらくしてしまっているのが現状という訳です。一度、証券会社の手数料を計算してみてください。複雑さに驚くと思います。

金融機関はこれまで高収益を続けてきてしまいました。
日本人が金融リテラシーを持てば、日本の金融機関の対個人向けの部門は数分の一に減ると言われています。でも、全世界で見ればそれが普通です。日本の金融機関は不思議な成功を収めているわけです。

このブログを読んで、ぜひ金融リテラシーを持つための一助になっていただければ幸いです!

© 2022/6/5 ハルマチ